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【F1ベルギーGPレポート】フェルスタッペンが14番手から大逆転!F1史上2人目の快挙!3連勝で今季9勝目、レッドブルは今季4回目の1-2!フェラーリお手上げ。角田裕毅はピットスタートから13位

2022年08月29日(月)0:10 am

F1ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)の決勝レースが行われ、予選最速ながらペナルティで14番手スタートになっていたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が圧倒的な速さを見せて優勝した。今季9勝目、自身29勝目を挙げた。2位はセルジオ・ペレス(レッドブル)でレッドブルF1は今季4回目のワン・ツー・フィニッシュを飾った。

●【2022F1第14戦ベルギーGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

■レース前情報
8名のドライバーがグリッド降格ペナルティを科せられた。

・マックス・フェルスタッペン(レッドブル)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)、ミック・シューマッハ(ハース)はパワーユニットとギアボックスの追加エレメントを使用したため、最後尾からのスタート。

・バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はパワーユニットとギアボックスの追加エレメントを使用したため、30グリッド降格のペナルティ。

・角田裕毅(アルファタウリ)は、パルクフェルメでFIA技術代表の承認なしにパワーユニットの追加エレメント交換をしたため、ピットレーンスタートになった。

8番グリッドのピエール・ガスリー(アルファタウリ)のマシンに「問題が発見」されたため、スタート直前でピットレーンスタートになった。アルファタウリF1は2台ともピットレーンスタートになる。

1周目
レッドシグナルが消えてブラックアウト!2番グリッドのセルジオ・ペレス(レッドブル)がイン側を牽制して寄せるが1コーナーで5番手まで落ちる。

オー・ルージュに続く長いケメルストレート後のシケインで2番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が接触!ハミルトンはアウト側、アロンソはイン側でターンイン、アウトからかぶせたハミルトンがドアを閉めたことで(イン側のスペースを無くした)、ハミルトンの右リアタイヤがイン側のアロンソの左フロントタイヤに乗り上げてマシンが跳ね上がる。

ハミルトンのマシンから透明のオイルのようなものが出ているのがわかる。メルセデスはハミルトンに「止めろ、止めろ、止めろ」と慌てて指示を出した。ハミルトンはコース脇にマシンを止めてリタイアする。イエローフラッグが出された。

この混乱の中でペレスが2番手に復帰した。

2周目
エステバン・オコン(アルピーヌ)と争っていたニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)がコースアウトでバランスを崩して、コースを横断してスピン。それを避けようとしたバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)はダートに逃げるがバランスを崩してスピン。そのままグラベルでスタックして出られなくなった。33歳になったばかりのボッタスは最悪の誕生日となってしまった。

ここでセーフティカーが出された。

3周目
9番手まで上がったシャルル・ルクレール(フェラーリ)がピットインしてミディアムタイヤに交換。スピンしたラティフィもノーズとタイヤを交換した。

4周目
ルクレールのマシンには捨てバイザーが絡みついていたせいで煙が出ていたようだが、ピットイン時にそれを「取り除いたから大丈夫だ」という無線がフェラーリから伝わってきた。

5周目
セーフティカーが入り、レース再開。ケメルストレートでアロンソがジョージ・ラッセル(メルセデス)を抜きにかかるがブレーキングで無理せず、次のチャンスを伺う。

6周目
追い上げているマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)を抜いて5番手へ。

1周目のリタイアして肩を落としながらコース脇を歩いているハミルトンの寂しげな姿が映し出された。

7周目
フェルスタッペンがアロンソを抜いて4番手へ。

8周目
フェルスタッペンがラッセルを抜いて3番手へ。

9周目
フェルスタッペンがファステストで追い上げる。

10周目
フェルスタッペンとペレスの差は1秒だ。

11周目
上位をキープしていたアルボンがピットイン。

12周目
トップのサインツがピットインでミディアムタイヤに交換。
ペレスがフェルスタッペンを前に出す。ここでフェルスタッペンがトップに立った。

15周目
2番手のペレスがミディアムタイヤに交換。その間にサインツが2番手へ浮上。

ピットアウトしたペレスんいルクレールが襲いかかるが、ペレスは守り切る。

16周目
フェルスタッペンがミディアムタイヤに交換。これでサインツがトップに返り咲く。上位勢が1回目のピットインを終えた段階で、順位はサインツ、フェルスタッペン、ペレス。ルクレール、ラッセルだ。

17周目
フェラーリはルクレールに「プランB」と伝える。

18周目
フェルスタッペンが2秒以上も速いファステストラップ更新して追い上げる。
そしてフェルスタッペンがサインツをオーバーテイク。圧倒的な速さだ。

21周目
ペレスがサインツをオーバーテイクして2番手へ浮上。これでレッドブルF1がワンツー体制だ。

25周目
落ち着いたレース展開が続く。順位は、フェルスタッペン、10秒後方にペレス、5秒後方にサインツ、そしてラッセルだ。フェルスタッペンだけが1分52秒台のハイペース。ペレス以下は53秒台だ。

26周目
フェラーリが2台をピットイン。サインツはハードタイヤ、ルクレールはミディアムタイヤに交換。戦略を分けた。これで順位は、フェルスタッペン、ペレス、ラッセル、サインツ、ベッテルというトップ5だ。

27周目
アルボンがミディアムタイヤに交換、ストロールがハードタイヤに交換。上位スタートのアルボンは15番手の位置。

28周目
ペレスがハードタイヤに交換。サインツの前、3番手でコースに復帰する。

30周目
ラッセルがハードタイヤに交換。4番手でコース復帰。

31周目
トップのフェルスタッペンが余裕のピットイン。ミディアムタイヤに交換した。残り15周だ。

32周目
ルクレールがベッテルをオーバーテイクして5番手へ浮上。4番手のラッセルまで13秒差だ。

33周目
フェルスタッペン無線「シフトが遅くなったせいで1秒遅かった」レッドブル「1〜2周で元に戻るよ」。気になる無線だが、チームは慌てることなく心配ないという様子だ。

34周目
3番手サインツを追い上げるラッセル。表彰台を守りたいフェラーリは「ベストを尽くせ」と伝える。サインツは「ベストで走ってるよ」。

サインツ「3ストップは?」フェラーリ「4位になるよ」。タイヤが厳しいようだ。

35周目
7番手争いが激しい。ベッテル、ガスリー、オコンの3台が争い、オコン、ガスリー、ベッテルの順に。しかしすぐにベッテルがガスリーを抜き返す。

37周目
10番手争いは5台。アルボン、ストロール、ノリス、ジョウ・グァンユ、角田がトレイン状態だ。ストレートで速さがあるアルボン、1ポイントを守り切ることができるか?

39周目
5台のトレインにダニエル・リカルド(マクラーレン)も追いついてきた。6台ともタイヤを労りつつ無理はしない走りをしている。

43周目
角田裕毅がジョウ・グァンユをオーバーテイク!13番手に上がった。しかし、ジョウ・グァンユがDRSを使ってケメルストレートで角田裕毅を抜き返す。

ルクレールがピットイン!ソフトタイヤに交換しファステストラップの1ポイント狙いだ。しかし、コースに戻るとアロンソの目の前。アロンソはDRSを使いルクレールを抜いてしまった。順位を落としたルクレールにとってはファステストラップどころではない。このままでは1ポイント追加どころか2ポイントを失ってしまう。

44周目(ラストラップ)
ルクレールがDRSを使いアロンソをオーバーテイク。順位を取り戻した。このままファステストラップ更新なるか?しかし残念ながらファステストラップは獲れなかった。

最後のケメルストレートで角田裕毅がDRSを使ってジョウ・グァンユをオーバーテイク!勢いに乗る角田は最後のシケインでノリスに迫るが届かず、13位でフィニッシュした。

13番グリッドから追い上げたフェルスタッペンは異次元の速さを見せて3連勝、今季9勝、通算29勝目を挙げた。ペレスが2位でレッドブルF1は今季4回目のワンツーフィニッシュだ。

F1の歴史上、10番グリッド以下からスタートして2連勝したのは、ブルース・マクラーレン以来2人目の快挙だ。
1959-60年 ブルース・マクラーレン アメリカ(P10)、アルゼンチン(P13)
2022年 マックス・フェルスタッペン ハンガリー(P10)、ベルギー(P14)

フィニッシュ直後、5位でフィニッシュしたルクレールにピットレーン速度違反が判明し、5秒ペナルティが科せられた。ファステストラップの1ポイントを狙いにいった時にミスを犯してしまい、結果的に1つ順位を落として2ポイント失ってしまった。チャンピオンシップ争いでなんとか食らいつきたい状況での痛いミスだ。

●【F1ベルギーGPペナルティ】大きすぎる代償・・・ルクレールのスピード違反詳細が判明。“わずかな”速度超過で2ポイント失う

次戦は3連戦の2戦目、フェルスタッペンの母国オランダGPだ。

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