F1ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)の予選が行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得した。
●【2022F1第14戦ベルギーGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■7名がグリッド降格ペナルティ
予選までに、フェルスタッペン、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)、ミック・シューマッハ(ハース)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の7名がグリッド降格ペナルティを受けており、残りのドライバーたちは実質的に13番グリッドまでを争うことになった。
■予選Q1:フェルスタッペンが一発でトップタイム
直前に行われたサポートレースのポルシェカップでクラッシュが発生、ガードレールの修復のために25分遅れて予選Q1が始まった。
PU交換をして予選降格が決まっているフェルスタッペンとルクレールは、後半戦のチャンピオン争いに向けてできるだけPUを大事に使っていきたいところだが、一発でタイムをマークした。セルジオ・ペレス(レッドブル)とカルロス・サインツ(フェラーリ)も同様に1周だけアタックしている。
Q1敗退となったのは、0.002秒差で16番手となったセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)、角田裕毅(アルファタウリ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)の5名。
角田裕毅はラストアタックの最終コーナーでタイヤをロックするミスをしてしまったことが悔やまれる。
■予選Q2:アルボンがQ3進出
Q2はフェルスタッペンが1分44秒723をマークし、チームメイトのペレスも0.071秒差で2番手につけた。速さがあるレッドブル勢はQ2でも1周のアタックで終えている。
ノリスとオコンがグリッド降格ペナルティを受けることから、マクラーレンとアルピーヌはケメルストレートでトウを利用してQ3進出を狙ったが、ダニエル・リカルド(マクラーレン)は0.092秒届かず11番手でQ2敗退となった。一方、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は8番手でQ3へ進出することに成功した。
Q2を10番手で終えたアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、今シーズン初めてQ3に進出し、この時点で実質6番グリッド以上が確定した。
Q2は最終的にルクレールが1分44秒551でトップタイムを記録し、フェルスタッペンが0.172秒差で2番手、ペレスが0.243秒差で3番手となった。
Q2敗退となったのは、リカルド、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ミック・シューマッハ(ハース)の5名だった。
■予選Q3:フェラーリ、タイヤミス
Q3ではフェルスタッペン、ルクレール、オコン、ノリスの4人がグリッド降格が決まっていた。
そんな中、1回目のアタックでフェルスタッペンは1分43秒665を記録し、2番手のサインツに0.632秒もの差をつけてトップに立った。
ペナルティを受けるルクレールは、新品タイヤを装着してガレージを後にした。コースインしたルクレールはそれに気がつき、無線で「待って、このタイヤは何?!」と困惑する。チームは「ごめん、ミスだ」と認める。本来は使用済みのユーズドタイヤを使う予定だったということだろう。
困惑するルクレールは「このタイヤはどうしたらいいの?」と聞くと、チームは「そのまま走ってくれ」と指示する。フェラーリのミスは予選でも発生してしまい、決勝レースに向けて不安要素が増えた。
各車2回目のアタックで、フェルスタッペンが最速タイムをマークして予選を終えた。
ルクレールはレディオンとケメルストレートでサインツにトウを使わせるためにコースイン。しかし、サインツは第1セクターだけでコンマ3秒を失っており、第2セクターではグラベルにわずかに出てしまいタイムロス。タイムアップはできなかった。
■予選Q3結果
予選を終えて、まずはグリッド降格ペナルティを考えず、純粋な予選Q3の結果をお伝えしよう。
予選最速はフェルスタッペン、予選2番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)3番手はセルジオ・ペレス(レッドブル)、4番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、5番手はエステバン・オコン(アルピーヌ)だった。
6番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、7番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)、8番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)だった。
9番手にはセクター1で全体ベストタイムを叩き出したアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が入り、10番手はランド・ノリス(マクラーレン)だった。
■【F1ベルギーGP】予選結果
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
2 C.サインツ(フェラーリ)
3 S.ペレス(レッドブル)
4 C.ルクレール(フェラーリ)
5 E.オコン(アルピーヌ)
6 F.アロンソ(アルピーヌ)
7 L.ハミルトン(メルセデス)
8 G.ラッセル(メルセデス)
9 A.アルボン(ウィリアムズ)
10 L.ノリス(マクラーレン)
11 D.リカルド(マクラーレン)
12 P.ガスリー(アルファタウリ)
13 G.ジョウ(アルファロメオ)
14 L.ストロール(アストンマーティン)
15 M.シューマッハ(ハース)
16 S.ベッテル(アストンマーティン)
17 N.ラティフィ(ウィリアムズ)
18 K.マグヌッセン(ハース)
19 角田裕毅(アルファタウリ)
20 V.ボッタス(アルファロメオ)
●【2022F1第14戦ベルギーGP】スターティンググリッドはこちら
予選最速のフェルスタッペンは、予選後にピレリ・ポールポジション・アワードを受賞しているが、グリッド降格ペナルティを受けて15番グリッドからスタートすることになる。
予選2番手だったサインツが決勝レースのスターティンググリッドでポールポジションに着く。
そしてチャンピオンを争いで一歩も引けないルクレールは、フェルスタッペンの隣16番グリッドからスタートする。
明日22時スタート(日本時間)の決勝レースは、各所でオーバーテイクが多く見られることになるだろう。