F1第11戦オーストリアGPの初日、1時間の予選が行われた。7月は2連戦が2回あるが、このグランプリは先週のF1イギリスGPから続く最初の2連戦だ。
●【2022F1第11戦オーストリアGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
この週末は今シーズン2回目となるスプリント・フォーマットのため、金曜日の午後に予選、土曜日の午後にスプリントが行われる。しかし、先ほど行われた予選前の1時間のフリー走行では2回もの赤旗中断が出てしまい、全員が貴重な走行時間を失っていた。
■ハミルトンがクラッシュ!赤旗中断
予選の天候は晴れ、気温18度、路面温度36度、ドライ路面で行われた。
ポールポジションを決める12分間のQ3だが、1回目のアタックが終わる頃、国際映像にルイス・ハミルトン(メルセデス)がクラッシュして止まっている映像が飛び込んできた。コースではイエローフラッグが出た後にすぐレッドフラッグが出され、残り5分29秒で赤旗中断となった。
ハミルトンは無線で苦しそうだったもののチームに謝罪し、無事にガレージに戻っていることから、マシントラブルではなく、自ら攻めすぎて起こってしまったミスだったようだ。
■ラッセルがクラッシュ!2度目の赤旗中断
残り3分を切ったところで、再びレッドフラッグが出た。今度は最終ターンでジョージ・ラッセル(メルセデス)がスピンして、リアからタイヤバリアに突っ込んでしまった。
こちらも映像を見る限り、ハミルトンと同じようにリアがスナップしてスピンしてしまった。こちらもマシントラブルではなく、タイムを狙って攻めすぎた結果のようだ。それだけメルセデスF1の調子が良いということだと考えられる。
ラッセルは自ら歩いてガレージに戻ったが、赤旗中とはいえセッション中に禁止されているコース立ち入りをしてしまったことで審議対象となった。
■フェルスタッペンがポールポジション!
メルセデスF1勢のクラッシュにより2度の赤旗で中断してしまったQ3だが、ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手はシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)だった。上位3台は0.082秒の僅差だった。
セルジオ・ペレス(レッドブル)は4番手、レッドブルF1と同じくHRC(ホンダ・レーシング)のサポートを受けているアルファタウリF1は、角田裕毅が14番手、ピエール・ガスリーが11番手でいずれもQ2敗退だった。
また、アルピーヌ勢はフリー走行1回目をミディアムタイヤのみで走行してレースセッティングに集中していて、予選でいきなりソフトタイヤを履くことになったが、2台ともQ3へ進出した。
ハース勢も好調を維持してQ3に進出しており、5チーム10台がトップ10を占めることになった。
明日は、日本時間19時30分からフリー走行2回目、同23時30分からスプリントが行われる。