F1第9戦カナダGP(ジル・ビルヌーブ・サーキット)2日目、予選が行われた。フリー走行3回目に続き予選開始直後も雨が降り続き、路面温度17度、気温は12度と昨日から10度以上も下がっていて、ダウンジャケットを着込むほどの寒さの中で始まった。
●【2022F1第9戦カナダGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数
■Q1:アルファタウリF1勢がQ1敗退
18分間のQ1はフルウェットタイヤ(青)で走るウェットコンディションとなった。
Q1トップタイムはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)だった。
ペースが上がらないセルジオ・ペレス(レッドブル)は13番手でQ2進出、アルファタウリF1勢はピエール・ガスリーが16番手、角田裕毅は20番手で2台ともにQ1敗退となった。
なお、シャルル・ルクレール(フェラーリ)と角田裕毅は、PU交換によるペナルティで最後尾スタートが決定していた。
【予選Q1敗退】F1カナダGP
16 ピエール・ガスリー(アルファタウリ)
17 セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
18 ランス・ストロール(アストンマーティン)
19 ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
20 角田裕毅(アルファタウリ)
■Q2:2台クラッシュで赤旗中断、ペレス敗退、新人ジョウ・グァンユ初Q3へ
雨が上がり、天候が回復傾向となった15分間のQ2は、フルウェットとインターミディエイト(緑)でタイヤ選択が分かれた。
路面が刻々と変化していく難しいコンディションで始まったが、Q2開始5分過ぎにペースを上げようとしていた2台がクラッシュした。
まず、インターミディエイトで走っていたアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)がターン6で衝撃吸収剤のテックプロに真っ直ぐクラッシュ。リバースギアに入れてコースに復帰した際は大きなダメージは見られなかった。
その直後にセルジオ・ペレス(レッドブル)がターン3でやはりテックプロにクラッシュ。こちらもフロントからほぼ真っ直ぐクラッシュしたが、かなりフロントウイングがめり込んでしまった。
ペレスのマシンを撤去しバリアをするために赤旗が出され、予選Q2は中断になった。
ペレスは無線で手順を聞きながらなんとかリバースギアに入れたものの、マシンを動かすことができず、コースマーシャルに「マシンを引っ張り出してくれ」とアピールするが、ここでマシンを降りた。
約12分間の中断後、Q2は残り9分で再開した。
Q2トップタイムはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、3番手はジョージ・ラッセル(メルセデス)だった。
クラッシュしたペレスは13番手でQ2敗退。
なお、予選前からシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、PU交換によるペナルティで最後尾スタートが決定していたため、予選Q1終了後にマシンを降りている。
また、初のQ3進出を果たしたジョウ・グァンユ(アルファロメオ)は、無線で「サンキュー!」と叫び、チームに喜びを伝えていた。
【予選Q2】F1カナダGP
11 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
12 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
13 セルジオ・ペレス(レッドブル)
14 ランド・ノリス(マクラーレン)
15 シャルル・ルクレール(フェラーリ)
■Q3:PPフェルスタッペン、2番手アロンソ!シューマッハは予選最高位
Q3ではレコードラインが乾いていく中、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が最後のアタックでソフトタイヤ(赤)を履いて一発逆転を狙ったが、さすがにドライタイヤは早すぎたようでターン2でコントロールを失ってスピン、芝生で滑るマシンを止められずリアウイングが軽くバリアに接触してしまった。
ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2番手はフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)だった。
ここまで苦戦してきたルイス・ハミルトン(メルセデス)が難しい路面で巧さを発揮して4番手に入った。
3列目にはハース勢のケビン・マグヌッセンとミック・シューマッハが入った。結果を残したいシューマッハは予選で自身最高位を獲得し、明日の決勝レースは初ポイントを狙う。
新人ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)は初のQ3進出で予選10番手を獲得した。
【予選Q3】F1カナダGP
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
2 F.アロンソ(アルピーヌ)
3 C.サインツ(フェラーリ)
4 L.ハミルトン(メルセデス)
5 K.マグヌッセン(ハース)
6 M.シューマッハ(ハース)
7 E.オコン(アルピーヌ)
8 G.ラッセル(メルセデス)
9 D.リカルド(マクラーレン)
10 G.ジョウ(アルファロメオ)