F1第7戦モナコGP(モンテカルロ市街地サーキット)の2日目、気温27℃、路面温度51℃、照りつける太陽の下でフリー走行3回目が行われ、レッドブルのセルジオ・ペレスが地元のヒーロー、シャルル・ルクレール(フェラーリ)に0.041秒差をつけてトップに立った。3番手にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が入った。
●【2022F1第7戦モナコGP】フリー走行3回目のタイム差、周回数
4番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、5番手にはピエール・ガスリー(アルファタウリ)、6番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。
レッドブルと同じくHRC(ホンダ・レーシング)のサポートを得ているアルファタウリF1の角田裕毅は11番手だった。
モナコは非常にタイトで抜きにくく、予選結果が最重要なため、FP3では多くのドライバーがソフトタイヤで走行した。モナコでは最も軟らかいC5コンパウンドがソフトタイヤとして指定されている。
序盤からフェラーリ勢がトップタイムを出し合い、そこにレッドブルのセルジオ・ペレスも加わりタイムを塗り替えるという展開が続く。
■予選シミュレーションでわずか0.041秒差
残り10分となったところで、予選シミュレーションが始まり、次々とタイムが更新されていった。
ルクレールとペレスは、モナコで特に好調だった2人で、トップタイムを競い合っていく。多くのドライバーがまるで予選のような走りを見せながら、最後の調整をしていく。
最終的にペレスが1分12秒476を記録してトップに立ったが、2番手ルクレールとはわずか0.041秒差だった。
■フェルスタッペン、まだバランスが見つからないか?
最速ペレスから0.370秒差の3番手にはカルロス・サインツ(フェラーリ)、チームメイトから0.405秒差の4番手となったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)だった。現役F1王者は「アンダーステアとオーバーステアが混ざっている」状態だったが、まだ快適なセットアップをまだ見つけられていないようだ。
ピエール・ガスリー(アルファタウリ)は低速コーナーでの動きがうまく機能し、マクラーレンのランド・ノリスを抑えて5番手となった。
■メルセデス、バンプに苦しむ
メルセデスのドライバーたちは初日からバンプによる跳ねのひどさを訴えており、それがタイムにも表れてしまった。ルイス・ハミルトンはコンマ9秒差の7位で、ケビン・マグヌッセン(ハース)、チームメイトのジョージ・ラッセル、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がトップ10に名を連ねた。
■角田裕毅11番手
角田裕毅(アルファタウリ)は、ガスリーのペースには及ばず11番手だった。
また、FP2で激しくクラッシュしたダニエル・リカルド(マクラーレン)は、16番手と苦しい展開となった。
サインツとランス・ストロール(アストンマーティン)、ペレスとラッセル、フェルスタッペンとジョウ・グァンユ(アルファロメオ)の間で起きた件は調査中となり、セッション後に分析される予定だ。
F1モナコGPの予選は、日本時間23時から始まる。