F1第7戦モナコGP(モンテカルロ市街地サーキット)のフリー走行2回目でも、フェラーリのシャルル・ルクレールが最速タイムを記録した。
●【2022F1第7戦モナコGP】フリー走行2回目のタイム差、周回数
■フェラーリ、レッドブルを一歩リード
ルクレールは2番手につけたチームメイトのカルロス・サインツより0.044秒速く、3番手につけたレッドブルのセルジオ・ペレスと4番手のマックス・フェルスタッペンはサインツから0.3秒以上遅れている。
■メルセデス『バウンシング』再発に苦戦
メルセデス勢はジョージ・ラッセルが6番手、ルイス・ハミルトンは12番手にとどまった。先週末のスペインGPではマシンが「曲がり角を迎えた」と楽観視していたメルセデスだが、この金曜日はそれほど良い一日にはならなかったようだ。
ハミルトンはスペインで解決したと思われていた『バウンシング』がこのレースで再発したと訴え、ラッセルは0.75秒遅れ、ハミルトンは1.611秒遅れで終えている。
■マクラーレン、ドライバー間で差がつく
マクラーレン勢は、最初の10分間はガレージでマシンのリアを修理していたダニエル・リカルドが、時速200kmの左・右と続くスイミングプール入口のターン13でリアのグリップを失い、左フロントから壁に大クラッシュを喫して、そのままプール出口のバリアに真っ直ぐ激突して赤旗を出してしまった。
一方、体調回復中のチームメイト、ランド・ノリスはターン1でニアミスをしたものの5番手につけており、ノータイムに終わったリカルドはここモナコでもチームメイトに差をつけられてしまった。
■ベッテルはギリギリでクラッシュ避ける
リカルドの数分前にはセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がまったく同じ場所でバランスを崩したものの、壁への接触はギリギリで避けて、9番手でセッションを終えている。チームメイトのランス・ストロールは16番手だった。
■アルファタウリはトップ10
アルファタウリは2台がトップ10に入った。ピエール・ガスリーは0.980秒遅れの7番手に入り、角田裕毅は1.478秒遅れの10番手だった。角田はチームメイトとの約0.5秒差を埋めなければならない。
■ハースはMGU-Kとギアボックスを交換
11番手のケビン・マグヌッセン(ハース)は、角田裕毅との危険なコース復帰と妨害行為の疑いで調査された。
17番手だったチームメイトのミック・シューマッハは、フリー走行1回目にトラブルが発生してピットレーン入口で道をふさぐ形で止まっていたが、MGU-Kとギアボックスをこのセッションで交換して走行している。
■アルファロメオは不運
アルファロメオにとっては不運な一日だった。バルテリ・ボッタスはエンジントラブルでフリー走行1回目に出走できず、MGU-Kを交換したフリー走行2回目では大半をミディアムタイヤで走行して13番手となった。チームメイトでF1モナコGP初挑戦中のチョウ・グァンユは15番手だった。
土曜日のフリー走行3回目は日本時間午後8時から、予選は午後11時から行われる。